二段ベッドを子ども部屋に設置する前に知っておくべきポイント
二段ベッドの種類やメリットデメリットをふまえ、子ども部屋を有効活用するためのレイアウトのコツについてご紹介します。
二段ベッドの種類と選び方
二段ベッドの購入前に、その種類について知っておきましょう。二段ベッドには材質ごとの違いに加え、高さごとの違いもあります。まず材質ごとの違いですが、ベッドの材質は、おもに木製とスチールがあげられます。
木製タイプはあたたかみのある外見が魅力で、スチールタイプより耐久性が高いです。スチールタイプは価格が手頃なものが多く、湿気を吸わないためお手入れがしやすいメリットを持っています。
木製タイプは湿気を吸いやすく、スチールタイプは耐久性の低いことがデメリットです。とはいえ一般的な使い方をしていれば問題が起こることは滅多にありません。
材質の違いに加え、存在するのが高さによる違いです。一般的な二段ベッドは160cmほどの高さのものが多いのですが、これよりも低い150cm前後のロータイプと、少し高い180cm前後のハイタイプも販売されています。
ベッドの高さによる選び方は、日ごろの使いやすさで決めると良いでしょう。たとえば身長が低めの保護者の方は、ベッドのお手入れを考えるとロータイプのほうが使いやすいかもしれません。
ベッドのマットレスは定期的に干す必要があるため、低めのベッドだと上げ下げが簡単です。収納力がほしいなら、ベッド下にスペースができやすいハイタイプの二段ベッドが便利です。
子ども部屋のレイアウトの基本
子ども部屋には十分な広さを用意してあげたいと考える保護者が多いでしょう。しかし、子どもの数が多かったり同居者がいたりする場合は難しいこともあります。その場合は無理に広い部屋を与える必要はなく、極端な例をあげれば4.5畳程度でも良いのです。
ベッドと勉強机を置くといっぱいになる広さですが、ほとんどの時間をリビングで過ごす子どもの場合、寝るスペースとひとりになれる空間さえあれば十分です。
友達をよく家に連れてくるような子どもであれば、6畳ほどあると喜ぶかもしれません。余裕があるなら、ベッドと勉強机を置いてもスペースが残る6畳前後で部屋を用意してあげましょう。
室内のレイアウトは、年齢や性別、人数に合わせたものにしましょう。たとえば男女兄弟の場合は部屋を分けてあげます。
シックなデザインになりがちな男の子の部屋には、あえて明るい白色の家具を置くのはいかがでしょうか。女の子はガーリーなピンクが人気ですが、観葉植物を置いてナチュラルテイストに仕上げるのもおすすめです。
部屋を2人で共用する場合は、幼い頃は二段ベッドを重ねず、横に並べて置いてあげると安心して眠れます。ある程度大きくなったら二段ベッドにし、部屋の中央に間仕切り代わりに置くと、両サイドにプライベートスペースが持てます。
二段ベッドは分解して横に並べて使うことができるタイプもあり、使い勝手の良さをメリットにあげる人もいます。一方で夏は上の段が暑くなりやすく、冬は下の段が冷えやすいデメリットもあり、就寝環境に配慮してあげなくてはなりません。
そんな二段ベッドを狭い部屋で使用する場合は、レイアウトを工夫してみましょう。簡単なレイアウト例は、たとえば二段ベッドを部屋の端に置き、残りのスペースを2人分に分ける方法です。勉強机を並べて置くのであれば、間にパーテーションやカーテンで仕切りを作ります。完全な個室とはいきませんが、勉強机周辺は個人スペースが確保できます。
二段ベッドを部屋の中央に置く場合は、勉強机をあえて置かない手もあり。リビングテーブルで勉強させ、部屋は寝たりくつろいだりするためだけのスペースにします。
子どもの人数が多い場合は、とくにベッドルームと勉強する部屋を分けるのはおすすめです。年齢の離れた兄弟は生活サイクルに違いが出てくるため、寝る時間もバラバラ。寝室だけ確保しておけば、早く眠る子どもも起きていたい子どもも、お互いにとって気を遣わずに済むでしょう。
まとめ
子ども部屋に二段ベッドを設置するなら、レイアウトや用途によって材質と高さを考えましょう。狭い部屋の場合、ベッド下に収納スペースがとれるハイタイプのほうが便利です。間取り的に通気性が心配なら、湿気を溜めにくいスチールタイプが安心です。
子どもの年齢や性別で部屋の仕切り方やレイアウトを工夫してあげましょう。人数が多いほど、プライベートの確保よりもそれぞれが過ごしやすい環境作りのほうが大切です。