家具選びの前に、木材の基礎知識を学ぼう♪「表面材編」
家具の素材を知って、自分のライフスタイルに合わせて
選んでいただくべく、木材についての基礎知識についてお話させていただいています。
今回は、「表面材」についてです。
Contents
プリント紙化粧合板[ぷりんとしけしょうごうはん]
表面に木目などを印刷した紙を、2~3mm厚の薄い合板に貼って仕上げた板。
同一の色柄や木目での生産が可能なので、
家具などをシリーズで揃えると統一感が生まれます。
天板等の耐荷重量や、強度が必要な部位での使用が一般的です。
プリント紙化粧繊維板[ぷりんとしけしょうせんいばん]
約2~3mmに薄くスライスした繊維板の表面に
天然木の木目模様などを印刷したプリント紙を貼り付けた木質ボード。
美観目的で使用されることが多く、耐力構造が必要とされない部分に用います。
プリント紙化粧[ぷりんとしけしょう]
表面に木目などを印刷した紙を、
ベタ芯の芯材に貼り合わせたものを「プリント化粧」と呼んでいます。
天然木化粧合板[てんねんもくけしょうごうはん]
2~3mmの薄い合板の表面にツキ板を貼ったもの。
「美しい色調・木理の木材を部屋の内装や家具に用いれば、
素晴らしい住み心地の環境が得られます。
しかし、ムクの材料を用いたのでは木目を揃えるのが大変だし
価格も驚くほど高額になりかねません。
そこでその美しい木材を薄く削って台板に張り付け、
銘木の表面積を数十倍に広げる事を考案してできたのが「天然木化粧合板」である。
天然木化粧繊維板[てんねんもくけしょうせんいばん]
約2~3mmに薄くスライスした繊維板の表面に突板を貼り付けた、
フラッシュ構造の表面材に使われることが多い木質ボード。
集成材よりも一般的に安価で、
天然木の美しさを手軽に楽しめるため重宝されています。
天然木化粧[てんねんもくけしょう]
美しい木目を持つ薄くスライスした突板を、(フラッシュ構造ではなく)
ベタ芯の芯材に張り合わせたものを「天然木化粧」と呼んでいます。
加工が容易で安価ですが、サイズが大きくなると重くなる傾向があります。
合成樹脂化粧合板[ごうせいじゅしけしょうごうばん]
ポリエステルや、オレフィン、メラミンシートなどの
合成樹脂加工が施されたシートを2~3mmの薄い合板の表面に熱圧着したもの。
一般的なプリント紙よりも熱やキズに強く、耐久性や耐水性が求められる部位、
主に、カウンターや飾り棚の天板、レンジボードのスライド収納部などに使用されます。
合成樹脂化粧繊維板[ごうせいじゅしけしょうせんいばん]
約2~3mmに薄くスライスした繊維板の表面に
木目や色柄を印刷したポリエステルやオレフィンなどの
合成樹脂加工シートを貼って仕上げており、プリント紙よりも高い耐久性が特徴。
耐熱やキズ防止などの目的で樹脂加工が施されたものが、その大半です。
合成樹脂化粧[ごうせいじゅしけしょう]
ポリエステルやオレフィンなどの合成樹脂加工を施したシートと、
ベタ芯の芯材を低圧でプレス成型したもの。
こんなことありませんか?
以前、テレビボードを探していた時の話ですが、2つの候補と悩んでいました。
その際に、
●1つ目は材質が「プリント紙化粧繊維板」(値段は約14000円)。
●2つ目は材質が「天然木化粧繊維板」(値段は約30000円)。
というような選択肢が出てきました。
あたなならどっちを選びますか。
値段が倍ほど違いますよね。
どちらがいいという訳ではありませんが、
どちらも繊維版なので、違うところはプリントか天然木かというところですね。
見た目は大して大きな差はないかとは思います。
なので、木のぬくもりを少しでも感じたい方は天然木、
リーズナブルでウッド調を楽しみたいのであればプリント紙でよいかと思います。
いかがですか。
今まで知らなかった素材について、詳しく知っていれば
一段と家具選びが楽しくなりますね。
是非、お試しください。