家具選びの前に、木材の基礎知識を学ぼう♪「木材の種類①」
木にはたくさんの種類があります。
木材の知識を学んで、よりよい家具を選んでいただきたく
木材についてお話して参りました。
では今回は、「木材の種類」についてお話致します。
多くの種類があるため、3回に分けさせていただきます。
■ヒノキ材
私たちの周りにも比較的身近なヒノキ。
針葉樹の中では、比較的耐水性に優れています。
加工しやすく、ヒノキ特有の香りも一般的に好まれており、
リラクゼーション効果があると言われています。
■楠(クスノキ)材
クスノキの材質は軟らかくて加工しやく、
磨くと光沢がでるという良い特徴を持っていますが、
逆目を起こしやすく、乾燥も難しい為、
ゆがみやひずみなどで狂いやすいという欠点を持つ木材でもあります。
やや粗い肌目や、防虫効果があるといわれる樟脳のすがすがしい香りが特徴。
■スギ材
スギは木材の中でもやわらかい部類に属する事から、
ノコギリなどの手道具や電動工具、機械での加工は容易で、
あまり木工の経験のない人でもすぐに加工できるという事も大きな特徴のひとつです。
■ゼブラウッド
家具のほか、楽器にも使われるゼブラウッド。
木目に入った濃褐色の縞杢(しまもく)が特徴的ですが、
高価なため、家具ではプリント紙などで使われることが多くなっています。
■ブラックチェリー
日本でも家具に多く使われている材ですが、北米からの輸入材です。
淡いピンクをまとった落ち着いた色合いで、
経年変化が激しい、スベスベした肌触り、淡い木目が特徴です。
使い込むほどに徐々に飴色に変化する高級材です。
■ニレ材
家具材としてはもちろん、その特徴から車輪や食器類、楽器など幅広く使われている木材。
木目は真っ直ぐで美しく、ケヤキの代わりに表面化粧材として使われることもあります。
腐りにくく、やや重硬で強靭なため割れにくいのが特徴ですが、
切削などの加工がやや困難です。
黄白色から淡褐色、肌目が粗いのでしっとりと優しく柔らかい印象を与えます。
■バーチ(樺)材
バーチは日本語で樺(カバ)。
フィンランド産の樺材に代表されるように北欧家具で使用されることが多い木材です。
見た目と性質がサクラと似ているため、日本語ではカバザクラやサクラとも呼ばれ、
サクラの代用として使われることもあります。
材質は硬く、均等で緻密な木肌を持ち、反りなどの狂いが少ないのが特徴です。
■ラバーウッド
ラバーウッド(ゴムノキ)はブラジル原産の広葉樹で比較的柔らかくて軽く、
加工がしやすい木材です。
ソフトな印象の木目と滑らかな肌触りが特徴。
色は灰白色から淡黄色で着色もしやすい木材です。
木材の名前は知っていても、性質はご存知でしたか?
知らない名前もあったかと思います。
こちらはまだまだほんの一部。
では、次回に続きます…。