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内装材(壁紙)を意識して、インテリアを一段レベルアップ♪part4【2】

2017.03.13

内装材(壁紙)を意識して、インテリアを一段レベルアップ♪part4【2】

壁は面積が広いため、お部屋のイメージを大きく左右します。その壁に使う内装材(壁紙)についてpart1〜part3までご紹介してきましたが、part4では④塗り壁をご紹介しています。

①珪藻土(けいそうど)

②漆喰(しっくい)

③砂壁

④土壁

のうち、【1】では塗り壁全般と①珪藻土についてご紹介しました。

今回は【1】【2】【3】に分けたうち、【2】②漆喰(しっくい)編をお送りします。

 

漆喰とは?

内装材(壁紙)を意識して、インテリアを一段レベルアップ♪part4【2】の画像
 
塗り壁というと、この漆喰の壁をイメージする人が一番多いかもしれません。

消石灰を主な原料とし、砂や糊を混ぜたものです。

室内だけではなく、外壁や塀にもよく使われていますよね。

基本は白色ですが、古くからある黒い壁のお城の材料は黒漆喰だそうです。

壁材としての歴史は5000年以上あるというから、驚きです。

 

白い壁の建物が美しいギリシャのサントリーニ島をご存知でしょうか。

あの白い部分は全て漆喰でできているのです。

外壁としても丈夫で、長持ちする素材なのですね。

世界遺産や国宝級の建物にも、漆喰は多数使われているそうですよ。

 
内装材(壁紙)を意識して、インテリアを一段レベルアップ♪part4【2】の画像
 

国内で有名かつ分かりやすいものは姫路城(白鷺城)でしょう。数年前に補修工事がなされて、さらに美しく白く輝くお城になりました。

あちらも漆喰が使われているのです。

お城に使われているというところにも、耐火性があることを感じます。
 

◇メリット

内装材(壁紙)を意識して、インテリアを一段レベルアップ♪part4【2】の画像
 
・継ぎ目のない美しい壁になります。(塗り壁共通)

・自然な、独特の風合いがあり、時が経ってもさらに味が出てくる楽しみがあります。

・断熱性、耐火性、脱臭性、調湿性に優れています。
※珪藻土に劣る部分もあります。

・主成分の消石灰の作用で、カビやダニの発生を防止することができます。強アルカリ性のため、有機物を分解する殺菌機能があるのです。

・ホルムアルデヒドやVOC揮発性有機化合物(トルエン、キシレン等)の吸着・分解をしてくれるので、体に優しい素材と言えます。シックハウス症候群の対策にもぴったりです。

・インフルエンザに強いという性能があるそうです。

※鳥インフルエンザの感染予防のために撒かれたものは、漆喰とよく似た成分のものだそうですよ。

・珪藻土では難しい、真っ白な壁を作り出すことができます。

 

◇デメリット

・ホコリ、汚れが付きやすいですが、拭き掃除ができないため、お掃除が難しいです。(塗り壁共通)

・塗りたての匂いがきついと感じる人がいます。

・クロスよりコストがかかります。

※近年のエコブームもあり、さらに人気が出てきているため、漆喰を取り扱う業者も増えてきました。そのため、技術や価格の差が激しいので、選択には注意が必要です。

 
 
漆喰はデザインも豊富で美しいため、漆喰風の壁紙も販売されています。

確かに近しい風合いを感じることはできますが、漆喰本来の性能はもちろんありません。確かに初期コストはかかりますが、長い目で見れば「お得」ということもあります。

漆喰の風合いが気に入っているのであれば、思い切って塗り替えを検討しても良いかもしれませんね。