内装材(壁紙)を意識して、インテリアを一段レベルアップpart4【1】
快適さや部屋の印象を決めているとも言える内装材。
part1からpart3に渡って様々な内装材(壁紙)の種類をご紹介してきましたが、今回はついにpart4(最終回)!④塗り壁についてご紹介します。
ただこの塗り壁、一言に「塗り壁」と言っても種類が多いのです。
そのため、Part4を【1】【2】【3】のさらに3つに分けてご紹介したいと思います。
塗り壁とは?
それではまず、「塗り壁」について見ていきましょう。
塗り壁とは左官屋さんが行う伝統的な工法です。
素材をコテ塗りすることで、継ぎ目のない壁面を作ることができるのです。
職人の技術が光る美しさもさることながら、機能性にも優れています。
なんと一般的に、調湿性・断熱性・防火性・防音性までも効果があると言われているのです。
塗り壁の種類って?
塗り壁の種類は何によって区別されるのでしょうか。
それは仕上げ(上塗り)に何を塗るかによって区別されます。
① 珪藻土(けいそうど)
② 漆喰(しっくい)
③ 砂壁
④ 土壁
等、種類は豊富。
また塗るものは同じでも、職人さんの腕や感性によって仕上がりのデザインも色もガラッと変わります。
さらには耐久性までもが変わってくるそうです。
そのため、塗り壁を選ぶ際に重要なのは、良い職人さんを探すことなのです。
① 珪藻土(けいそう土)壁とは?
珪藻土(けいそう土)とは、海や湖のプランクトンの死骸が堆積して土のようになったものだそうです。そう聞くとちょっと抵抗を感じてしまう人もいるかもしれませんが、軽くてさらに断熱性に優れた材料なので見逃せません。
昔からコンロ・耐火れんがや七輪などの材料に幅広く利用されてきたことからも、断熱性・耐火性があることが感じられます。
調湿性にも優れているのですが、ここ数年で珪藻土マットレスが人気になりましたので、実感のある方も多いでしょう。重さについても、珪藻土マットレスは見た目に反して思いの外軽い、という感想を持った方もいると思います。
自然素材のイメージが強い珪藻土ですが、漆喰のように二酸化炭素に反応して固まるといったことがありません。
壁に固着させるために、何かしらの合成樹脂などが使われることになります。
業者さんにお願いする場合は、どんな合成樹脂が使われているかをしっかり確認するようにしましょう。
シックハウスなどの対策で自然素材をと思っていても、この合成樹脂によっては意味がなくなってしまうので、気をつけましょう。
◇ メリット
継ぎ目のない美しい壁になります。(塗り壁共通)
断熱性、耐火性に加え、珪藻土は脱臭性能や吸放湿性能にも優れています。
漆喰と比べてもさらに調湿効果に優れているそうです。
また漆喰は白が基本ですが、珪藻土は様々なカラーを選ぶことができます。
◇デメリット
ホコリ、汚れが付きやすいですが、拭き掃除ができないため、
お掃除が難しいです。(塗り壁共通)
ひび割れなどが起こる可能性もあり、補修も難しいです。
クロス壁に比べて値段は高いです。
次はPart4【2】、漆喰編をお届けします。