西洋インテリアの歴史〜古代編〜
インテリアに興味のある人の中には、歴史について知りたい人もいるのではないでしょうか。西洋インテリアの歴史はデザイン史とも言われているそうです。大きく分けると、古代、中世、近世、近代、現代の5つ。今日は古代エジプトから始まる古代編です!
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古代エジプト時代
西洋インテリアの歴史を遡るとエジプト時代にまで行き着きます。古代エジプトのインテリアというと、もっぱら上流階級のものでしかありませんでした。王朝などでは絢爛豪華な家具や神殿が、権威の象徴として作られていたのです。神殿や墳墓は石材で作られ、柱にはロータス(蓮花)パピルス(紙花)などの植物をデザインしているものが多かったようです。映画などで目にしたことがある人もいるかもしれません。
デザイン・構造の両面で、古代エジプトの家具にみられる手法は今でもあらゆる場所で受け継がれているというから驚きですね!
とくに椅子やテーブルのような大きな家具では、古代エジプトでよくみられる構造が今でも使われているそうですよ。
古代エジプトのインテリアを象徴するものとしては、「ツタンカーメンの椅子」が挙げられます。
古代ギリシャ時代
ギリシャのアテネ、アクロポリスにあるパルテノン神殿がこの時代のインテリア(デザイン)の象徴です。均整と調和のとれたものが美しいとされていたと言われています。
様式としては、一般的にドリス式、イオニア式、コリント式の3種類だったようです。
まだまだエジプト時代と同じで、インテリアを楽しむのは上流階級のみであり、上流階級の家具の中でもとりわけ椅子のデザインや形は豊富で発達したと言われています。使用する場所や階級によって、デザインや形が異なっていたようです。
ギリシャ時代の家具の中でも特に特色ある家具と言われるものに、「クリスモス」という椅子があります。背もたれの板が広く曲がっていて、弓状にそった脚がついた軽い椅子のことであり、上流階級用の女性用として流行したようです。
古代ローマ時代
ローマのパンテオンやコロッセオ、カラカラ帝の浴場などがこの時代の象徴です。デザインとしてはギリシャの様式が受け継がれていたようですね。そこからさらに装飾の度合いが強くなり、動物の彫刻などが施されていきました。
象牙、青銅、大理石、木の技巧的な細工をほどこした家具などの断片も多く見つかっており、大理石や青銅製の家具をギリシャ時代より複雑で美しい装飾を施して作っていたようです。
ほんの少しの知識ではありますが、古代エジプト時代の構造が現代まで受け継がれているのは驚きました。そしてそんな昔から歴史のあるインテリアの奥深さも感じられたのではないでしょうか。