快適なオフィスチェアの選び方
デザイン性を優先したくなるオフィスチェアですが、長時間快適に座れるかどうかも重視したいところです。こちらの記事では、オフィスチェアの選び方でおさえておきたい部分についてご紹介します。
背もたれの高さで見るオフィスチェアの選び方
長時間快適に座ることのできるオフィスチェアは、仕事の作業効率にも良い影響を与えます。その快適さを左右するのは、やはり背もたれの存在です。
オフィスチェアの背もたれには、ローバック、ミドルバック、ハイバックと、大まかに分けて3つの高さが存在します。明確に何cmあればこのタイプと言えるわけではないため、商品によっては他社のローバックよりも背もたれが高いものもあります。各商品の詳しいサイズを必ず確認して購入するようにしましょう。
ローバックやミドルバックのメリットは、狭い部屋に置いた場合にあまり圧迫感が出ないこと、そして安価でも良いものが見つかりやすいことです。基本的な性能があり、価格も重視したいのであれば、ローバックやミドルバックの中で探してみてはいかがでしょうか。
ハイバックは背の高い方にはとくにおすすめです。少し値が張りますがゆったり座ることができるため、長時間の作業をする方はハイバックを検討してみてください。肩甲骨より上の位置まで背もたれがくるものを選ぶのがポイントです。
オフィスチェアはロッキング機能も
背もたれを後ろに倒すことのできる、ロッキング機能つきオフィスチェアも検討してみたいところ。背もたれのみ後ろの倒れるタイプ、背もたれと座面がつながっていて同時に傾くタイプ、背もたれの傾きに連動して座面が前にスライドするなどの高機能タイプの3種があります。
ロッキング機能つきのオフィスチェアを選ぶ際にチェックするべき点は、固定可能かどうかです。じっくり休んだり考え事をしたい時だけロッキング機能を活用し、それ以外の時はしっかり固定できれば、集中して作業できます。固定できないタイプも悪くはないのですが、作業に集中したい時は、固定できるタイプのほうが使い勝手が良いでしょう。
他には、作業内容によって背もたれが前傾しているタイプか、後傾しているタイプかを選ぶのもポイント。背もたれが前傾しているタイプは、前のめりの状態で作業する方に向いています。イラストを書いたり、手書きで文章を書いたりする方は、背もたれが前傾しているオフィスチェアを試してみてください。それ以外の作業、たとえばPCを使った作業などは後傾タイプに向いています。
机の天板を見下ろすような作業は前傾タイプを、PC画面など天板よりやや上のほうを見ることの多い作業では後傾タイプを選ぶ、と覚えると選びやすいかもしれません。
背もたれ以外のオフィスチェアの選び方
背もたれである程度オフィスチェアの選択肢を絞ったら、次は大きさや素材、その他の機能についてもチェックしていきましょう。
疲れにくいオフィスチェアを選ぶには、座面の大きさも重要です。大きすぎて大腿部(太もも)を圧迫するものはもちろん、小さすぎて脚を休めることのできないものも避けてください。小柄な人は、女性用のオフィスチェアや座面が小さめに作られたものを試してみてはいかがでしょうか。
オフィスチェア全体の素材も、長く使うには要チェック。高級感が欲しいなら本皮が、抗菌性や汚れを拭き取りやすいものが良いなら、ビニールレザー(合成皮革など)が手軽です。デザイン性と機能性の両方を重視したい方には、近年流行傾向にあるメッシュタイプがおすすめ。通気性と布製クッションとは違った弾力があり、通年快適に使えます。
とくにこだわりがないのであれば、カラーバリエーションや布質でインテリアに合わせやすい布製も良いでしょう。
アームレスト(肘置き)の有無も意外と快適さに影響します。じっくり考えることの多い仕事には肘を置いて背もたれにゆったり身を預けられるオフィスチェアが使いやすいですし、狭い部屋ではアームレストがないほうが便利です。幅広のオフィスチェアを購入する場合は、自身の体に合わせてアームレストの位置(高さや角度)を調節できるタイプも一考の価値ありです。
見た目はもちろん、機能面でも納得できて長く使えるオフィスチェアを探してみてください。