家具選びの前に、木材の基礎知識を学ぼう♪「基本素材編②」
「基本素材編②」
実にさまざまな種類がある家具の素材。
使用材料の特徴をきちんと理解して、
Contents
自分のライフスタイルに合った素材を選んでもらうための第2弾です。
基本的な素材
一般的に家具で使われている素材は以下の5つです。
① 天然木・無垢材(てんねんぼく・むくざい)
② 天然木・集成材 (てんねんぼく・しゅうせいざい)
③ 合板 (ごうばん)
④ 繊維板(MDF・ハードボード) (せんいばん)
⑤ パーティクルボード
第2弾の今回は、③~④についてご紹介したいと思います。
■合板 (ごうばん)
1~3mmに薄くスライスした単板を
繊維方向が互い違いに直交するように複数枚を重ね、
貼り合わせて一枚に加工したもの。
節やフシが少なく、伸び縮みの少ない材料です。
家具では、表面材の一部や、背板として使用されます。
【合板家具の長所】
・表面をコーティングしているので、キズがつきにくい。
・何枚もの板を貼り合わせており、
乾燥による板の収縮がない⇒板同士でスキ間ができない。
・いろんな色やデザインがあるので、選んで楽しい。
・価格が安い
7.手入れがラク(※デメリットに注記)
【合板家具の短所】
・環境で耐用年数が大きく変わります。
■繊維板(MDF・ハードボード) (せんいばん)
材木チップを蒸煮・解繊したものを熱圧成型したもの。
高い加工性を持ち、耐久性や強度はあまり高くありませんが、
材木特有の反りや乾燥割れなどの癖が比較的少ないのが特徴です。
【繊維版家具の長所】
・安価で扱いやすい
・芯がすべて詰まっているのでフラッシュ構造の内部に最適
【繊維版家具の短所】
・水や湿気に非常に弱く、
厚みの膨張率が高いため一度劣化すると修復できないか修復しづらい。
■パーティクルボード(ぱーてぃくるぼーど)
木材の小片を接着剤と混合し、熱圧成形したもの。
MDFより目が粗く、フラッシュ構造板の芯材に使われることが多い材料です。
【パーティクルボード家具の長所】
・遮音性・断熱性が高い。意匠性があるような雰囲気があり、
木質資源を有効活用できるエコ素材
・芯がすべて詰まっているのでフラッシュ構造の内部に最適
【パーティクルボード家具の短所】
・水や湿気に非常に弱く、厚みの膨張率が高いため
一度劣化すると修復できないか修復しづらい
・木口の切削面は粗雑になる
木の素材にもこんなにたくさんの種類があり、
それぞれの長所、短所があります。
それを把握し、どの素材が自分に合っているのかをしっかり選ぶことが
家具を長く使うコツです。
是非、頭の隅に入れて置いていただければ嬉しいです。