家具選びの前に、木材の基礎知識を学ぼう♪「木材の種類③」
「木材の種類」ラストの第3弾です。
長々とご紹介してしまいましたが、
お伝えしている材木たちは、身近にある家具の材料です。
今、あなたのお家にある家具はどの木材に当てはまりますか?
そして、今の生活環境にその木材の性質は合っていますか?
是非、そんなことを思いながら、目を通して頂けるとおもしろいかもしれません。
■チーク
チークは優良高級材として様々な用途に用いられる銘木です。
材質は堅く強靭で耐久性があり、病害虫にも強く、
天然の油成分があって、オイルやニスで手入れしなくても耐久性があります。
加工も容易で、よく乾燥させた場合は伸縮率が小さく、家具に向いています。
世界三大銘木のひとつですが、伐採禁止になっているところが多く、
入手が難しくなっています。
■シナ材
色味が白っぽいベージュで、角度によってはとても光沢があります。
木目が目立ちにくく繊細で美しく、適度な高級感もあり、好き嫌いが少ない材料です。
鏡やフレームの枠材や、室内装飾、引出しの底板に使われます。
■ブナ(ビーチ)材
繊細な木目で、割れにくい性質を備えたブナ材。
ヨーロッパや北欧では人気の材料で曲木のイスや集成材として使われます。
テーブル天板の突板材としても人気があります。
■桐材
日本の木材中最も軽く、切削等の加工は極めて簡単。反面、強度は劣ります。
湿気を通過することが少なく、割れ、狂いがあまりなく、
研磨すれば光沢を出すことも可能です。
家具材、下駄材、楽器材、箱材など幅広く用いられています。
また、熱伝導率が極めて小さく、発火しにくいことから、金庫の内箱材として用いられることもあります。
■メープル(楓)材
木目が少なく(緩やかで)綺麗な材料です。
一時期は家具の中で一番人気だった材料でしたが、
細かく黒い節が多数存在するのが嫌われることもありました。
触り心地は最高級の材。無垢では高級材で、現在でも人気が高いです。
ハードメイプル材は非常に硬く
床材やボーリングのレーンなどに使われることもあります。
いかがでしたか。
数回にわたって木材の基礎知識についてお話してきましたが、
正直たくさんありすぎてわからないことだらけだと思います。
家具を買う際に、このコラムがあったことを覚えていてくだされば、
照らし合わせながら性質を知ったうえで、
自分に合ったライフスタイルに合う家具を選んでいただけたらと思います。