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内装材(壁紙)を意識して、インテリアを一段レベルアップpart4【3】

2017.04.12

内装材(壁紙)を意識して、インテリアを一段レベルアップpart4【3】

 
内装材(壁紙)についてpart1〜part3までご紹介してきましたが、part4では④塗り壁をご紹介しています。①珪藻土②漆喰とご紹介しましたが、今回は③砂壁④土壁をご紹介したいと思います。

 

砂壁とは?

内装材(壁紙)を意識して、インテリアを一段レベルアップpart4【3】の画像
 
砂で仕上げた塗り壁のことです。

最近は和室自体が減っているのに加えて、和室があっても砂壁を使っていることがかなり減ってきていると感じます。

おじいちゃんおばあちゃんのお家の和室で、砂壁を見たことがある人はいるかもしれませんね。

砂壁があると、リフォームの際にクロスや漆喰などの塗り壁に変えてしまう人も多いようです。

ですが砂壁自体も独特な風合いがありますし、調湿性、防火性にも優れているというメリットもあります。

和風建築で長年親しまれてきた砂壁を残すという意味でも、

砂壁に合うインテリアを考えて見ても良いかもしれませんね。
 

◇メリット

・継ぎ目のない美しい壁になります。(塗り壁共通)

・断熱性、耐火性、調湿効果に優れています。

・自然素材のためシックハウスの心配もありません。

(最近は合成樹脂を使用することもあるようなので、確認が必要です。)

 

◇デメリット

・砂がはがれ落ちると、お掃除が大変です。

・強く当たると、軽い怪我をする可能性があります。

・施工に時間がかかります。

・クロス壁に比べて値段は高いです。

 

土壁とは?

内装材(壁紙)を意識して、インテリアを一段レベルアップpart4【3】の画像
 
土壁とは、土を用いた塗り壁の総称でもあります。

そのため、漆喰、珪藻土、砂なども土壁と呼ぶこともできるわけですね。

でもここでは、日本の伝統工法によって作られた壁という意味でご紹介したいと思います。

土壁は「京壁」とも呼ばれ、数寄屋建築や茶室などでよく用いられていますが、住居で見かけることは少ないですよね。

自然な風合いがとても美しく、温かみがあり、実は和室だけではなく様々なテイストのインテリアにもマッチします。

土壁の伝統工法は非常に複雑で、無数の竹を組み合わせた上に、4層から5層の土を上塗りする必要があります。

手間暇がかかりますが、その分様々なメリットが生まれるとも言えますね。

夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるとも言われていて、エコの観点からも優れていると言えます。

 

◇メリット

・継ぎ目のない美しい壁になります。(塗り壁共通)

・自然素材なので、シックハウス症候群の方も安心して取り入れられます。

・断熱性、耐火性、調湿効果、防音性にも優れています。

・夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。

 

◇デメリット

・施工に時間がかかります。

・ひび割れなどが起きてパラパラとはが落ちてしまう可能性があります。

クロスが破れたなどと違い、はがれ落ちると掃除が大変なため、

しばらくそのままにしておく、という選択もしづらいです。

修復も可能ですが、コストがかかります。

・クロス壁に比べて値段は高いです。

 

 
 

手軽で種類が豊富、さらに比較的安価なクロス壁も魅力的ですが、塗り壁にもコストと時間がかかるだけの魅力があると思いませんか?

建売のマンションや戸建てでは難しいかもしれませんが、リフォームや注文住宅での購入を考えている方は、ぜひ塗り壁も検討して見てくださいね。